夕方の電話

 昨日夕方に相談の電話があった。

 内容は、A型の事業所に就労したいので募集していますか?と、言うことだった。

 今年の市のパンフレットで、きおっちょらがA型事業所になっていたために、時々同じような相談が以前にも何度かあった。

 「どうしましたか?」と、聞いてみると、生活のためにお金が欲しいので、働きたいとのことだった。ここが生活訓練の事業所なので、と話すとがっかりしていた。

 市の障害高齢課に相談しましたかと聞くと、しているとのこと。相談支援事業所も、就労支援センターも、ハローワークも相談しているが希望する仕事はなかったとのこと。結局、自分で探すように、となったらしい。

 同じように困っている方はいると思う。その人たちは社会的弱者なのではないか。社会保障の制度がそんな人たちのセーフティーネットにならないとしたら、公的社会保障の意義はなくなるだろう。

 「自分で探すしかない」という言葉が重く聞こえてしまう。しばらく話したが、わたしの力の及ぶところではないので、申し訳ないがと、電話を切らざるを得なかった。

 社会福祉って、誰のためにあるのだろう。帰りの足取りは重かった。